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2017年5月の法話

おかげさま

花田恵蓉 本願寺派布教使 嘉麻組 仙林寺

三月の終わりに、組(所属しているお寺のグループ)の子ども会で、そば打ち体験をしました。春休みにお寺で何かできないかということで、体験会をやり始めてかれこれ五年以上になります。もちろんお寺でやりますので、お勤めがあり、法話を聞きます。そして初めて来る子や、毎年来ている子たちおよそ80人が一緒になってそばを打ち、交流していきます。

まず、そば粉と薄力粉をふるい、混ぜながら水を加えていきます。そして何度もこねて塊にします。次に麺棒で薄く延ばしていき最後は麺切り包丁で細く切っていきます。
一度に8~10人前を打つのですが、およそ一時間ほどかかります。子ども達は汗をぬぐいながら、体中粉まみれになりながら一生懸命作ります。そして茹でたてのそばをみんなでお昼ご飯に頂きます。みんなお腹がすいているので、あっという間にたいらげてしまいます。子ども達は口々に「自分たちで作ったそば、おいしかった」「大変だったけど、上手にできた」ととても喜んでくれました。

そばを食べるという行為の前には、作るという行動がありました。さらにその前を見ていきますと、いろいろな方たちが畑を耕す・そばを植える・収穫する・粉にするという様々な工程があります。しかし、そのような事にはなかなか気づかない私がいました。
今回スタッフとして参加して、初めて「私」の陰に隠れて、たくさんの人々が私のために支えてくださっているんだなと思いました。

当たり前(当然)の反対は有難いです。おかげさまという事を気づかせていただくことによって、当たり前(当然)と思って生きてきた私が、実は有難き中に生かされている私であったと気づかせて頂くのです。

子ども達とおそばを食べながら、お腹いっぱい・胸いっぱい、おかげさまな一日でした。

合掌

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