お寺を探す

当山、永廣山秋風寺は、九州地方福岡県の南、筑後地方で北原白秋の詩において「南風のまほら」と呼ばれた柳川市の三橋町白鳥にございます。
秋風寺は南北朝時代建武二年(西暦1335年)に、僧侶の夢窓疎石によって禅寺として開基されました。その後、著しく衰退しましたが、江戸時代天和二年(1682年)に僧侶の広淳によって再興されます。そして、同じく江戸時代の安永元年(1772年)に僧侶の朝道によって現在の浄土真宗本願寺派寺院として改められ、現在に至ります。
当山の本尊「阿弥陀如来立像」は江戸時代に作られたもので、材質は木造、品質は漆箔のものであり、ご法量は43.5センチメートルございます。
当山にかつてありました梵鐘には「筑前国長谷山邑忠王寺什物、天明元年巳十月吉日」と刻まれていたそうですが、昭和時代の金属供出に伴い、差し出され、失われたと伝わっています。
永廣山秋風寺は、真心を込めて公益の為とて、お念仏のご縁を有り難く受け継ぎ、活動しております。どうぞよろしくお願いいたします。
参考文献
・柳河藩史料集 (編)柳川市・山門・三池教育委員会 青潮社 1986年12月1日 183～184頁
・柳川の美術Ⅲ (編)柳川市史編集委員会 柳川市 2013年5月24日

◆連絡先メールアドレス　syuuhuuji1335@outlook.jp